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コンプレックスが武器になる
私にとって最高の勝利は、ありのままで生きられるようになったこと、
自分と他人の欠点を受け入れられるようになったことです。

――オードリー・ヘップバーン



「美人じゃない」「顔が大きい」「鼻が低い」「胸が小さい」などなど・・・
自分のルックスに欠点やコンプレックスを、あなたも抱えているのでは?

誰だって自分の容姿を「カンペキ!」だなんて思ってませんよね。
どんな人にだってコンプレックスはあるもの。

ミューカもハーフのように彫りの深い顔立ちに憧れてましたが、自分はどう見ても純和風なので、
一時期それがイヤだったときがありました・・・。

どんな美人だって、みーんなコンプレックスは抱えているもの。
問題なのは、自分のコンプレックスとどう付き合っていくかです。

オードリー・ヘップバーンは、自分のコンプレックスを強調することで成功しました。

彼女がデビューする当時のハリウッドは「ブロンド、セクシーな顔立ち、豊満なスタイル」の三つがそろっていなければ、スターになることができませんでした。

けれどもオードリーは、ご存知のようにブラウンヘアで、エラがはった輪郭に、大きな唇、そして小枝のように華奢なスタイルでした。

でも彼女は、ブロンドに染めることもなく、
エラの張った頬や大きな唇を目立たせるようなショートヘアに、華奢な体をますます強調させるドレスを着ました。

やがて彼女は人々を魅了し、スクリーンの妖精といわれるようになりました。

オードリーは、コンプレックスを隠すことなく、あえて強調することで、彼女自身がもっている美しさを輝かせたのです。

もし、オードリーが、プラチナブロンドに染めて、顔も整形して、胸も大きくして、マリリンモンローのマネをしていたら、大スターにはなれなかったでしょう。

今の時代マスコミにもてはやされるのは「小顔、パッチリな目、通った鼻筋、長い髪、細い足・・・」といったタイプの女性です。
街に出ると、自分のルックスをその雛形に合わせるようにしている子があまりに多いのにビックリします。
無理してメイクをして、ダイエットをしているんだろうな・・・と感じさせます。

それに・・・みんな同じような顔に見えるのは気のせいでしょうか?

ハリウッドでマリリン・モンローがスターになった当時、彼女のマネをする女優が多くいました。プラチナブロンド、小粋なショートヘア、セクシーなドレス・・・けれども、どんなにマネをしても誰もマリリンを超えることはできませんでした。

マリリンが大スターになったのは、彼女自身の魅力が輝いたから。
同じくオードリーが大スターになったのも、誰かのマネではなく、自分の魅力を表現したから。

一般的な雛形に自分を合わそうとするよりも、自分の魅力を生かすことを考えましょう。
あなたがコンプレックスは、他の人からみたらたまらなく魅力的に感じることかもしれませんよ?

みんながみんな同じようなルックスとスタイルでいるところに、自分の個性をそのままに堂々と歩いている人がいたら、とても目立ちます。

同じようなルックスとスタイルの女性に飽き飽きした男性が、ハッとさせられるのはそういう女性です。

コンプレックスが武器になることだってあるんです。

コンプレックスの部分も含めて、堂々と自分を表現できる人は、コンプレックスを隠すことにばかりエネルギーを注いでいる人より、魅力的に映りますよ。



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