自分と同じ立場の人間が、ある日突然脚光を浴びて人々から賞賛されたら・・・・
「くやしい・・・」
という気持ちが少なからず湧いてくるのが人間というものだと思います。
一見すると、相手を妬んだり憎しんだりするほうが、自分の得のようになる気もしますが、実は、その反対です。
あるサラリーマンが「自分は、毎晩自分の出世と成功を祈っているのに、全然成功しません。それどころかめちゃくちゃです」とマーフィー博士を訪ねました。
マーフィー博士は彼の話をよく聞いて、問題の本質に気がつきました。
彼は、順調に出世していく彼の同僚を妬み、心の奥で同僚の不幸を願っていたのでした。
潜在意識には主語がありません。
「あいつが憎い。あいつが不幸になればいい」
そう思うことは、
「私が憎い。私が不幸になればいい」
と同時に潜在意識にインプットしていることなのです。
彼は、「出世・成功」と祈りながら、もう一方で「不幸・失敗」を願っていたのでした。
潜在意識は強い感情の伴う暗示には弱いのです。
彼の妬みの感情が、「不幸・失敗」という暗示をより強くインプットさせていたのです。
「毎晩、そして妬みの感情がでる度に、同僚の成功と幸運を願うこと」とマーフィー博士は言いました。
サラリーマンは、はじめ「私は彼の成功と幸運を祈ります」と祈るのにとても努力を要しました。
しかし、そのうち最初は言葉だけだった祈りの文句を、ごく自然に心を込めて唱えるようになりました。
その後、サラリーマンは出世の道を歩みトントン拍子に成功していったそうです。
あなたの中にある偉大なパワー<潜在意識>は、
他の人の持つ<潜在意識>とつながっています。
私たちは、表面では分かりませんが、根っこは同じひとつの意識なのだそうです。
あなたが、誰かを妬んだり、憎んだりすることは、
天につばを吐きかけることと同じことです。
あなたが本当に成功したい、幸せになりたいと思うなら、
「自分だけが」という思いを打ち消して、
すべての人の成功と幸福を同時に願いましょう。
こんなことを言うと、キレイごとのように聞こえますが、
自分と他人の幸福を同時に願うことは、潜在意識を効果的に活用できる方法です。
「潜在意識には主語がない」
誰に対してだろうと、あなたの口にする言葉、思考が、そのままあなたに返ってくるのです。
この絶対的な法則、ミューカもついつい忘れがちです。
いつでも肝に銘じておきたい法則です。
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