運命は、我らを幸福にも不幸にもしない。
ただその材料と種子とを提供するだけである。
――モンテーニュ (フランスの思想家)
「運が悪いな」「最悪だ」と思えるようなことも、あなたになにかを教えてくれるために起きています。
起こってしまった出来事だけを見つめるのではなく、もっと広い視野から冷静に見つめると、「どうしてそれが起きたのか」が浮き上がって見えてくることがあります。
時には、時間がたってから気づくこともあります。
ミューカもどうしても気の合わない人と働かなきゃいけないときに、「どうしてわたしがこんな嫌な目にあわなきゃいけないの?」とすごく悲観的になったことがありました。
けれども、それが過ぎ去ったあとで考えてみると、「確かにあの人のことは嫌だったけど、そのおかげで大切な人との絆が深まった」というふうに、「いいこと」に気づいたのです。
すると、結果的に「いいこと」を起こしてくれた人に、「ありがとう」の気持ちさえ起こるのです。
私たちは、嫌なところばかりに焦点をあててしまうクセがついています。
でも「嫌なこと」も角度を変えてみると、じつは「いいこと」を増やしてくれているのに気づくのです。
「嫌なこと」ばかり見て「嫌だ、不幸だ、最悪だ」と言ってて、運が良くなるはずがありません。
■ 出来事に「いい意味」を与えてあげよう
誰でも「嫌なこと」は起こります。
それをいかに「いいこと」だと気づけるかが幸運への重要なポイントです。
誰もあなたを苦しめようとしたり、悲しませようとしたりしません。
起こっている出来事に、本当は「意味」がありません。
ズバリ「色即是空」なんですよね。
私たちが、起こっている出来事に「意味」を付けているだけなんです。
だから起こった出来事に「嫌なことだ~」と判断していると、損します。
「ん?一見嫌なことに見えるけど、きっといいことに違いない」そんなふうに捉えると、得します。
ネガティブに捉える人には、ネガティブなことが起こります。
ポジティブに捉える人には、ポジティブなことが起こります。
だから、どんなときも「今おこってることはベストなんだ」と考えるようにするといいでしょう。
困ったときこそ、不安なときこそ、自分に言い聞かせてみましょう。
「すべてはうまくいっている」
すると、困った出来事と思っていたことが、好転し始めるのです。
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