穏やかな心は、この上なく美しい知恵の宝石である。
――ジェームズアレン(イギリスの文筆家)
忙しい現代において、心にゆったりと余裕がある人は少ないかもしれません。
朝の通勤時間などはまさに心の余裕度ゼロといっていいくらい。
前を歩く人が遅いと「電車に間に合わないじゃない」とイライラしたり、
列を割り込まれでもしたら、ムカーっとなって、しばらくむしゃくしゃ気分が続いたり。
私たちは焦ってると、余計頭に血がのぼりやすいものです。
気持ちは分かるのですが・・・それでもハッキリいいます。
イライラやムカつきは、損です。
まず、イライラしているときはどんな美人であっても悪い顔になります。眉をしかめ、目つきは悪くなり、口をゆがませてしまいます。顔は暗くなり、険しくなります。
せっかくキレイにしたメイクやヘアスタイルやファッションが台無しです。
そんなヒドイ表情を、いつ誰が見ているかわかりません。
恋のチャンスを失ってるかも分かりません。
■ 大切なインスピレ-ションが湧かない
もうひとつは、イライラしているときの私たちの脳波はβ波(ベータ派)になっていることです。
芸術家や発明者たちが「インスピレーション」を得るのは、α波(アルファー波)やθ波(シータ波)といわれています。
何も特別な人にだけ直感や霊感があるわけではありません。
どんな人にも「インスピレーション」はあります。
「あそこにいったら、なにかいいことがある気がする」
「あの人に電話したほうがいい気がする」
「なんだか今日の約束キャンセルしたほうがいい気がする」
「こっちの道は通らないほうがいい気がする」
その直感にしたがって行動すると、あとで「やはり直感にしたがってよかった」と気づくことになります。
事故に間一髪巻き込まれずに済んだ人が「なんだかわからないけど、行かないほうがいい気がして・・・」ということもあります。
インスピレーションは奇跡のようなことを起こします。
ミューカも直感にしたがって店に入ると、会いたいと思っていた人に会えたり。欲しかったものが、歩いていると目の前で売っていたり・・・などなど。
「わ、ラッキー!」と思えることが起こります。
インスピレーションはあなたにとって幸福なことを教えてくれます。
ですが、イライラしている時β波ではインスピレーションが働きません。
「こっちいったら得だよ~」という情報がいっさい入ってこないのが、β波なのです。
「こっちは危険だよ、行っちゃダメ」という情報も入ってこないんですよ。
なんか、すごく損じゃありませんか?
なるべくなら心穏やかにして(α波)、いつでもインスピレーション(情報)が入ってこれるような状態にしておいたほうがいいということです。
■ イライラしそうになったら
ムッときてイライラしそうになったら、まず息を吐いてください。
「ふー」でも「はー」でもいいです。おなかの中の息を吐ききりましょう。
息を吐くことで、体の中のイライラやネガティブな気がスッと抜けていきます。
ぶつかられても、割り込まれても、電車に乗り遅れたとしても、自分の人生がダメになってしまうことはありません。
私たちは、つまらないことで、いつもイライラして、損をしていたんです。
「人の行動にいちいちピリピリきてたら、結局自分の損なんだな~」と思えると、イライラすることがバカバカしくなってきます。
イライラなどのネガティブなエネルギーがたまると、幸運も遠ざかるし、病気など体に影響を与えることもあります。
美しくなりたい、幸せになりたいあなたは、まず「イライラ」することをやめましょう。
私たちは本当は広く寛容な心を思っています。
忙しさや焦りに、心に余裕をなくしているだけなのです。
イライラしそうになったら、本来の優しいあなたを思い出してください。
そんなささいなこと、心優しいあなたならきっと許せるはずです。
|
|