私は他人に何の期待もしません。
ですから、人の行動が私の願いに反することはありません。
――スワミ・スリ・ユクテスワル
ある人ととうまくいかない、スムーズにいかない、ギクシャクしてる、イライラする。
誰でも経験がありますよね。
心に暗雲たちこめてくるような、なんともいえない嫌な気分です。
電話をかけてもつながらない。
プレゼントが気に入らない。
優しくしてあげたのに、分かってくれてない。
優しくして欲しいのに、厳しくあたられる。
距離を保ってほしいのに、馴れ馴れしい。
人間関係のトラブルは、ほとんど「相手にこうして欲しいのに、相手はしなかった」ということで、起こります。
つまり「自分の思うとおりに、相手が動かなかった」ことに腹を立てているわけです。
でも考えてみてください。
相手はあなたと同じ自我をもったひとりの人間です。将棋やチェスの駒じゃないのですから、あなたが思うとおりに動かすことはできません。
・相手を思うとおりに動かすことはできない。
・相手を変えることはできない。
それを知ったうえで、「相手のそのまま」を受け入れることです。
電話でないのは、浮気してるから?とか、
私に厳しいのは、嫌っているから?とか。
へんに勘ぐったり疑ったりしないで、ただ状況をそのまま受け入れましょう。
電話できない事情があるのかもしれない。
厳しくしてるのは、あなたのためかもしれない。
本当のことは分かりません。
どうせ真実が分からないのだから、心が暗くなるようなことを考える必要はありません。
イライラや不安は、何の得もありませんよ。お肌にも悪いです。
一晩中イライラして「なんで電話でないの!浮気してたんでしょ」と何の罪もない彼氏を責めて、それで恋が終わってしまうことになったら・・・悲しいですよね。
それから、相手に期待するのをやめると楽になります。
愛してくれてるんだら、こうしてくれるはず。
仲がいいから、こうしてくれる。
そんなふうに考えてるのは、あなただけかもしれないのです。
相手があなたの思うとおりにしなかったからといって、あなたを愛してない、ということにはなりません。
期待が裏切られたからといって、相手に怒ったり責めたりしないで「ま、そういうこともあるか」と思えるようになると、幸せな毎日はもうすぐそこです。
なるべくはじめから期待しないほうが、あとでイライラしなくてすみます。
逆に人間関係に悩んだら、「わたしあの人に何を期待して、こうなったんだろう?」と自分を振り返ってみると心に余裕が生まれますよ。
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